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2014 年度 実施状況報告書

ジルコニアインプラント周囲炎予防のための新規人工抗菌ペプチドの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25861898
研究機関東京歯科大学

研究代表者

橋本 和彦  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30464960)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードジルコニア / 機能性人工タンパク質 / histatin5
研究実績の概要

1. ジルコニア結合能と抗菌活性を有する人工タンパク質のin vitro 評価
1) 抗菌活性の評価
ジルコニア結合ペプチドとhistatin5(抗菌ペプチド)のアミノ酸配列を融合して作製した機能性人工タンパク質(アミノ酸配列;WYSSMSEDKRGWDSHAKRHHGYKRKFHEKHHSHRGY)の抗菌活性の有無を評価するために,まず,機能性人工タンパク質を20, 100, 200μmol/Lの濃度となるようにPBSに溶解してタンパク質溶液を作製した.続いて,それぞれの溶液中にジルコニア円板を1時間浸漬して円板表面をタンパク質でコーティングしたジルコニア円板上でP. gingivalis を37℃,嫌気条件下で2日間培養した.その後,生菌のATP活性を吸光度測定器で検出することで生菌数を概算し,対照群(PBSのみでジルコニア円板を処理)の生菌数と比較検討した.結果,実験群ではP. gingivalis の生菌数が濃度依存性に減少し,200μmol/Lの濃度の溶液で処理した実験群では,対照群と比較して生菌数が約1/10にまで減少していた,この結果から,機能性人工タンパク質はP. gingivalis に対する抗菌活性を有していることが考えられた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

日々の臨床業務に時間を割かれたため.

今後の研究の推進方策

平成27年度は機能性人工タンパク質のジルコニア結合能および抗菌活性の有無をin vivoで評価する予定であったが,下記の内容に変更して研究を推進する.
1. ジルコニア結合能と抗菌活性を有する人工タンパク質のin vitro評価の継続
1) ジルコニア結合能の評価
作製した機能性人工タンパク質のジルコニアへの結合能および吸着量は、先行論文(Yoshinari et al., Biofouling, 26: 103-110, 2010 )に従ってQCM(Quartz Crystal Microbalance; 水晶発振子微量天秤)およびジルコニアセンサーを用いてセンサー表面へのタンパク質の吸着量をモニタリングすることで評価する.

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公開日: 2016-06-01  

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