抗菌ペプチドとして知られるHistatin 5のアミノ酸配列モチーフおよびLactoferricinのアミノ酸配列モチーフを用いて,申請者が同定したジルコニア結合ペプチドモチーフと合わせて2種類の機能性人工タンパク質を化学的に合成した.溶媒に溶解したこれら2種の機能性人工ペプチドをジルコニア円板上にコーティング後,歯周病原菌を円板上で37℃,嫌気培養条件下で2日間培養した.それぞれの生菌数を計測してところ,両者いずれも濃度依存性に生菌数が減少していた.この結果より,これら2種の新規機能性人工ペプチドはある程度の抗菌活性を有することが示唆された.
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