ハイドロキシアパタイト(HA)顆粒とゼラチンハイドロゲルとの塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)徐放可能な複合体化と熱可塑性GBR用メンブレンを併用した新規骨誘導再生法の有用性を報告する。約250μmの遊走・接着・増殖可能な気孔が確認できた。bFGFの徐放により細胞増殖能は有意に高く、骨分化能は低値を示し、アパセラム-AXの方が高値を示した。動物実験では、bFGFの徐放群が骨形成効果が高く、アパセラム-AXの方が高値を示した。 骨欠損部に填入された複合体は優れた足場としてだけでなく、細胞増殖因子の徐放担体として機能することで、機能的な自家骨の再生を誘導し、失われた骨組織の再構築が期待される。
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