本研究課題では歯根膜再生型インプラントの開発への可能性を検証することを目的として研究を進めてきた。 本研究課題では以下のことを明らかにした。(1)セリア系ジルコニアがチタンと同等の石灰化誘導の適合性を有することを明らかにした。(2)糖尿病モデルラットへのチタンインプラントの移植実験では神経成長因子(NGF)がインプラント周囲への骨誘導に有効であることを明らかにした。(3)ブタ歯髄細胞と象牙芽細胞で象牙質シアロリンタンパク質(DSPP)遺伝子の2つのスプライスバリアントの発現に違いがあることを明らかにした。このことにより、DSPP遺伝子が象牙芽細胞への分化マーカーとして有用であることを示した。
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