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2014 年度 実績報告書

感染制御材料の開発を目指したペリクルタンパク質吸着特性のQCMナノ解析

研究課題

研究課題/領域番号 25861902
研究機関鶴見大学

研究代表者

吉田 英史  鶴見大学, 歯学部, 助教 (30410054)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワードバイオフィルム / 吸着 / QCM / AFM
研究実績の概要

本研究では歯科生体材料へのペリクル形成における吸着特性を水晶子マイクロバランス法(QCM)によりナノレベルの解析を行った。
初年度は口腔内で多く用いられるチタンおよび高結晶ハイドロキシアパタイトについて、材料の違いがバイオフィルム形成に及ぼす影響を人工口腔装置により検討した。バイオフィルム形成には材料への吸着および粗さなどの表面性状が大きく影響を与えることがわかった。さらにQCMを用い、金、シリカ、チタンと生体タンパク質(ムチン、ラクトフェリン、リゾチーム、βディフェンシン)の吸着メカニズムの解析を行った。QCMを用いたナノレベルの解析により、タンパク質の種類により吸着量が違うことが明らかとなった。
平成26年度は、より詳細な解析を行うために、飽和法を用い、チタン、ステンレススチール、PMMA、ジルコニアに対するラクトフェリンの吸着特性について解析を行った。ラクトフェリンへの最大飽和吸着量はチタンおよびステンレススチールは他の材料より多く吸着することが明らかとなった。また解離定数はジルコニアとPMMAが小さかった。さらに原子間力顕微鏡(AFM)を用い微細形態の観察を行った結果、いずれの材料に対しても均一に吸着している様子が観察された。AFMにおけるタンパク質の吸着形態については、QCMセンサーの表面性状が粗いこともあり、明確に観察することが出来なかった。今後、他の抗菌性生体タンパク質を用い歯科材料への吸着特性について解析を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 分子プレカーサ-法にて作製したアパタイト薄膜の原子間力顕微鏡観察2014

    • 著者名/発表者名
      吉田英史 早川徹
    • 雑誌名

      日本歯科産業学会誌

      巻: 28 ページ: 9-16

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ラクトフェリンの吸着特性2014

    • 著者名/発表者名
      吉田英史 早川徹
    • 学会等名
      第36回バイオマテリアル学会
    • 発表場所
      タワーホール船堀(東京都江戸川区)
    • 年月日
      2014-11-17 – 2014-11-18
  • [学会発表] QCM法によるラクトフェリンの吸着特性解析2014

    • 著者名/発表者名
      吉田英史 早川徹
    • 学会等名
      第64回日本歯科理工学会
    • 発表場所
      アステールプラザ(広島県広島市)
    • 年月日
      2014-10-04 – 2014-10-05

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公開日: 2016-06-01  

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