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2014 年度 実施状況報告書

口腔粘膜上皮内癌における粘膜固有層の癌間質としての機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 25861920
研究機関新潟大学

研究代表者

船山 昭典  新潟大学, 医歯学系, 助教 (80529686)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード口腔癌 / 上皮内癌 / 初期浸潤癌 / 粘膜固有層 / 癌間質 / 線維化
研究実績の概要

上皮内癌下層に位置する異常結合組織層と浸潤癌間質との類似性および、異型上皮または性状上皮のそれとの相違点を脈管配置・細胞外基質の発現/消失を免疫組織学的に証明し上皮内癌に誘導される間質の存在を証明することを最終目標として研究を開始した。
sequence 発生癌の病理組織学的検討として、ヒト舌外科材料パラフィン連続切片を製作し、これまで、異型上皮、上皮内癌においてその血管およびリンパ管配置の特異性をH25年度に明らかにした。H26年度は、異型上皮および上皮内癌の粘膜固有層の線維化について検索した。粘膜固有層の検索には、マッソントリクローム染色、アルデヒドフクシン染色の特殊染色および、弾性線維に特異的である、エラスチンに対する免疫染色および、粘膜固有層と接する筋組織の評価として、α-SMAの免疫染色を施行した。上皮内癌において、粘膜固有層の線維化の亢進を認める症例が存在し、アルデヒドフクシン染色およびエラスチンに対しする免疫染色で弾性繊維の、構造的な架橋構造の乱れ、断裂、および局所的な凝集を認めた。また、α-SMAの免疫染色で線維化層(異常な粘膜固有層)のなかに孤立した筋繊維を認め、これは上皮内癌に特徴的であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ初年度の計画通り実施出来ている。

今後の研究の推進方策

今後は、粘膜固有層の線維化で引き起こされていると予想される低酸素状態の評価を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

実験薬品が既存のもので使用可能であったため。

次年度使用額の使用計画

消耗品、薬品の購入に使用予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 口腔扁平上皮癌の頸部郭清術施行症例に対する郭清範囲内再発の臨床統計的検討2014

    • 著者名/発表者名
      船山昭典、三上俊彦、小田陽平、新美奏恵、芳澤享子、新垣晋、小林正治
    • 学会等名
      第59回日本口腔外科学会総会・学術大会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2014-10-17 – 2014-10-19
  • [学会発表] 1)Funayama A, Mikami T, Niimi K, Kanemaru S, Oda Y, Yoshizawa M, Shingaki S, Kobayashi T: Clinicopathological analyses on predictive factors for loco-regional recurrences in patients with oral squamous cell carcinoma.2014

    • 著者名/発表者名
      1)Funayama A, Mikami T, Niimi K, Kanemaru S, Oda Y, Yoshizawa M, Shingaki S, Kobayashi T
    • 学会等名
      American Association of Oral and Maxillofacial Surgeons 96th Annual Meeting, Scientific Sessions & Exhibition in conjunction with the Japanese Society
    • 発表場所
      Hawai
    • 年月日
      2014-09-08 – 2014-09-13

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公開日: 2016-06-01  

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