研究課題
若手研究(B)
口腔顔面痛における非ペプチド性C線維の機能的役割については未だ十分に知られていない。今回の研究は三叉神経脊髄路核尾側亜核におけるIB4結合能陽性ニューロンを選択的に削除し、上口唇へのホルマリンテストによる顔面ひっかき行動の影響、またc-Fos発現を観察したのもである。その結果、三叉神経のIB4結合能陽性ニューロンはホルマリン誘導顔面痛において抗侵害受容制御機能の役割を果たし、また三叉神経上位中枢におけるGABA受容体の役割により抗侵害機能の調節機構をさらに複雑にしていることが示唆された。
口腔顔面痛