フィーダー細胞を利用せず,無血清下で,未分化性を維持しているiPS細胞を,できるだけコロニー状態から単一細胞になるように分散させ,2群に分けた。この2群の細胞群のそれぞれに,様々な因子を様々な濃度で処理し,2群を混合することにより東頭部の位置情報を有した軟骨組織の誘導を試みた。様々な因子を検討する中で,nodalおよびBMP4で処理した群を集合させて培養した胚様体から,連続切片を作製し,アルシアンブルー染色を行ったところ,アルシアンブルーに陽性の組織が認められた。しかしながら,アルシアンブルー陽性組織の誘導効率は,非常に低率であった。
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