(1)本研究では、OSAS治療に用いられる口腔内装置(OA)による気道形態の変化を調べた。固定型OAでは舌根部レベル、半固定型OAでは軟口蓋レベルの断面積を有意に増加させた。すなわち両装置の作用部位が異なることを明らかにした。 (2)いびきは聴覚的に振動型いびきと狭窄型いびきにわけられ、振動型いびきは、基本周波数150Hz以下で、比較的正確な周期が保たれるのに対し、狭窄型いびきは、基本周波数500Hz程度で、不規則な周波が特徴である。今後さらなるいびきの音響解析を行い、いびきの特徴を明らかにすることができれば、睡眠中の気道狭窄部位の診断に有用な音響学的パラメータが検出できると考えられる。
|