マウス頭蓋骨膜由来の未分化細胞にアクチビンを添加した場合、軟骨分化マーカーの発現低下を認めた。同様にアクチビンはマウス前軟骨細胞の軟骨分化を抑制するが、高分子量ヒアルロン酸を添加した場合、その抑制作用が増強された。アクチビンは軟骨細胞分化を負に制御し、肥大軟骨細胞への過剰な分化亢進を抑え、顎関節の恒常性維持に関与することが示唆された。その際、高分子量ヒアルロン酸はアクチビンに相乗的に作用した。 一方、滑膜様細胞に慢性炎症性サイトカインIL-17を添加したところ、MMP3とADAMTS4の遺伝子発現レベルが上昇した。今後はアクチビンと炎症性サイトカインネットワークの関与について検討予定である。
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