矯正歯科治療における側貌の予測数理モデルの開発

2014 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 25862008
• 研究機関: 大阪大学
• 研究代表者: 谷川 千尋 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (70423142)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: 予測

研究実績の概要

初年度に予定していた矯正歯科医の知識データベースの構築と側貌の数学的な分類が完了し、文献（１）として発表した。治療による変化について検討し、国際誌に発表した。
（１）Tanikawa C*,　Takada K. Objective Classification of Nose-lip-chin profiles and Their Relation to Dentoskeletal Traits. Orthodontics & Craniofacial Research. Article first published online: 29 MAY 2014 | DOI: 10.1111/ocr.12047
（２）Yamamoto Y, Tanikawa C*, Takada K. Wassmund osteotomy for skeletal Class II malocclusion with excessive gingival display: a case report with three-dimensional facial evaluation. Aust Orthod J (2014)

現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国際誌に発表したことからおおむね順調に進展していると考えられる。

今後の研究の推進方策

側貌を分類する際に用いた特徴抽出手法（初年度に検証済み）を，初年度に蓄積したデータベースに適用し，治療前の側貌から治療後の側貌を予測する数理モデルを構築する．数理モデルの構築には，マッチング手法を応用する．また，構築した数理モデルについて予測精度を検証する．成果については国際学会・国内学会で発表する．

次年度使用額が生じた理由

8898円の差額が生じたが、これは物品の一部の金額（ＨＤＤ）が安くなったことによるものである。

次年度使用額の使用計画

英文校正費として使用することを検討している。

研究成果

• [雑誌論文] Objective Classification of Nose-lip-chin profiles and Their Relation to Dentoskeletal Traits. (2014)
  • 著者名/発表者名: Tanikawa C*, Takada K.
  • 雑誌名: Orthodontics & Craniofacial Research. 巻: 17 ページ: 226-38
  • DOI: 10.1111/ocr.12047
  • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
• [雑誌論文] Wassmund osteotomy for skeletal Class II malocclusion with excessive gingival display: a case report with three-dimensional facial evaluation. (2014)
  • 著者名/発表者名: Yamamoto Y, Tanikawa C*, Takada K.
  • 雑誌名: Aust Orthod J 巻: 30 ページ: 81-8
  • DOI: PMID: 24968650
  • 査読あり
• [学会発表] 上顎骨の後方位を伴う骨格性下顎前突症を有する成人女性における顔面軟組織形態の三次元評価 (2014)
  • 著者名/発表者名: 谷川千尋、高田健治
  • 学会等名: 第73回 日本矯正歯科学会 大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2014-10-20 – 2014-10-22
• [学会発表] 口唇裂・口蓋裂患者における上顎骨前方部延長術後1年の顎顔面形態の変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平田佳永、谷川千尋、相川友直、社浩太郎、古郷幹彦、山城 隆
  • 学会等名: 第73回 日本矯正歯科学会 大会
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2014-10-20 – 2014-10-22
• [学会発表] 口唇・口蓋裂・口腔顔面成育治療情報基盤システムの構築 (2014)
  • 著者名/発表者名: 谷川千尋、野﨑一徳、留和香子、伊藤慎将、磯貝由佳子、社浩太郎、上松節子、玉川裕夫、山城 隆
  • 学会等名: 第56回近畿東海矯正歯科学会学術大会・総会
  • 発表場所: 愛知
  • 年月日: 2014-06-29 – 2014-06-29
• [学会発表] 口唇裂・口蓋裂患者における上顎骨前方部延長術前後の顎顔面形態の変化 (2014)
  • 著者名/発表者名: 谷川千尋、平田佳永、相川友直、石濱孝二、吉田千秋、社浩太郎、古郷幹彦 飯田征二、山城 隆
  • 学会等名: 第38回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2014-05-29 – 2014-05-30
• [学会発表] 平田佳永、谷川千尋、森田知里、相川友直、石濱孝二、古郷幹彦、飯田征二、山城 隆：非対称な上顎骨前方部延長術を行った骨格性3 級の片側性唇裂および口蓋裂の症例 (2014)
  • 著者名/発表者名: 平田佳永、谷川千尋、森田知里、相川友直、石濱孝二、古郷幹彦、飯田征二、山城 隆
  • 学会等名: 第38回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2014-05-29 – 2014-05-30
• [学会発表] 成人期に矯正歯科治療を開始した両側性唇顎口蓋裂の一症例：水平的仮骨延長術による 咬合の改善 (2014)
  • 著者名/発表者名: 岡綾 香、上松節子、谷川千尋、社浩太郎、清水英孝、岩井聡一、由良義明、山城 隆
  • 学会等名: 第38回日本口蓋裂学会総会・学術集会
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 2014-05-29 – 2014-05-30