研究課題/領域番号 |
25862037
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
三宅 真次郎 神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (40454152)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | PTSD / ストレス / chewing |
研究概要 |
本実験における研究目的は咀嚼器官と高次脳機能とのクロストークの科学的根拠の解明である。特に現代のストレス社会において関心の高いうつ病、認知症、PTSD(Post-traumatic stress disorder)といったストレス障害と口腔機能との関連を明確にするため、行動生理学・電気生理学的に咀嚼器官の活性化によるストレス軽減の現象をとらえ、その現象に対する口腔と高次脳とのネットワーク、メカニズムを検証し、全身の一器官としての口腔の重要性を示すとともに歯科の立場からストレス疾患に対する予防・治療に携われる可能性を立証することにある。目標達成の為に25年度は、1. PTSDモデルラットの作成と病態検討 2. PTSDモデルラットを用いた咀嚼器官の活性化によるストレス減弱効果の行動生理学的および電気生理学的検討に取り組んだ。研究の成果として、PTSDモデルラットの確立およびELISAにて血中のコルチコステロンを測定しコントロールラットとの病態の違いを確認した。さらに、高架式十字迷路、オープンフィールドテスト、恐怖条件付けによるフリージング時間などの行動実験も施行し、不安行動の軽減に口腔機能が有意に関連することが確認できた。さらに、電気生理学的な検討においても同様の結果をえることが出来た。現在は論文作製に向けて25年度に収集した実験結果をまとめ、多くの学会で報告する予定である。災害ストレスとも大きく関わるPTSDに対して、口腔機能の改善がストレス軽減に有効であることが立証し、災害時の歯科医療体制のあり方を提言することで学術的社会貢献という観点から重要な報告である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
25年度に計画した1.PTSDモデルラットの作成と病態検討 2. PTSDモデルラットを用いた行動生理学および電気生理学的検討に関してはおおむね予定通り進行している。
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今後の研究の推進方策 |
現在は論文作製に向けて25年度に収集した実験結果をまとめ、多くの学会で報告する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
実験計画に対して、実験データがおおむね順調で収集でき、実験動物および試薬購入予定であった金額に余裕が出たため。 論文作製に向けて、学会発表および論文校正費に費やす予定である。
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