歯周病の検査は費用と日数を必要とするため、簡単に歯周病の状態を測定できる検査装置の開発が切望されている。歯周病は全身疾患と関連があるため、歯周病の早期発見は、高齢者の健康増進に寄与する。そこで我々は、FT-IR(フーリエ交換赤外分光光度計)を用いて、唾液や歯周病原細菌を解析することにより歯周病罹患度を簡単に測定できる検査装置開発のための基礎データを得ることとした。歯周病患者の唾液と健康な人の唾液を採取し、FT-IRを用いて解析したところ、歯周病の判別が可能であった。これにより、本装置は歯周病罹患度の検査の一つとなることが考えられた。
|