高齢者や要介護高齢者の口腔の状態は複雑であることが予想され、全身所見や局所所見のみならず、高齢者の心理的な面、介護する側の面、社会的な面など、他覚的な面からも意見、問題点、改善点を収集し、現状よりも解決する方法や歯科治療が特異的に関与できる点をクローズアップし、歯科医師として高齢化社会に貢献する礎を作ることを目的とした。札幌市内にあるA病院のデイケアに通院している要介護高齢者25名(平均年齢86.48歳、男性13名、女性12名)の情報を収集した。口腔関連QOL(GOHAI)と摂食嚥下質問表から、GOHAIが低い人ほど摂食嚥下障害に問題があることが判明した。
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