要介護高齢者46人中18人(39.1%)が食事形態と嚥下機能に不一致がみられ、食事形態の変更を推奨した。そのうち8名(44.4%)が食事形態を変更した。食形態を変更しなかった理由は、本人の拒否(40.0%)が最も多く、食思低下、家族の拒否、食形態の統一困難(各20.0%)だった。また、46人中9人(19.6%)が追跡調査中に肺炎の診断を受けた。 しかしVE結果の食物誤嚥や唾液誤嚥と肺炎発症との関連は見られなかった。 誤嚥性肺炎を減少させるためには 、一度きりのVEと食事指導のみでは、検査の効果は表れにくく、他にも重要なファクターがであるのではないかと考える。
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