心臓手術を受ける患者に対し口腔管理を行いその効果と意義を検討した。 心臓手術を受けた192例に周術期口腔機能管理を実施し、IEの発症は認められなかった。これらの結果は、周術期口腔機能管理の有効性を示唆している。 心臓手術後ICUに入室し人工呼吸器管理が行われた42例について、歯垢や舌苔、口腔細菌数などについて調べた。テトラサイクリンを口腔内に局所投与すると細菌数は著明に約6時間の間著明に減少したが、イソジンの局所投与には効果はみられなかった。これらのことから挿管患者では口腔内の洗浄後に抗菌薬を局所投与することにより口腔内細菌数を減少させることができることが示された。
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