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2015 年度 実績報告書

近赤外分光法(NIRS)を用いた顎口腔サルコペニアの評価法

研究課題

研究課題/領域番号 25862089
研究機関日本歯科大学

研究代表者

小野 幸絵  日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 講師 (60409240)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード近赤外分光法 / 顎口腔サルコペニア / サーモグラフィー / 口腔機能向上
研究実績の概要

介護予防対策が各地で実施されるなか、顎口腔サルコぺニアが注目を集めるようになってきた。摂食・嚥下機能障害の発現は、顎口腔周囲の筋肉量の減少に依存しており、口腔主機能を支える支持筋機能の低下をスクリーニングし、予兆的変化が把握できれば、新たな指標として活用できる可能性もある。申請者は、摂食・嚥下機能を支持する動的周囲環境を非侵襲的手法である赤外線サーモグラフィー熱画像とNIRS(近赤外線分光法)を活用し、これら課題を段階的に遂行してきた。
研究最終年度の課題としては、最終的な4チャンネルでのNIRS測定系の確立を目指し、アルゴリズムを含めた検証を実施した。NIRSからは頬部のOxy-Hb、Deoxy-Hbの経時的変化量の測定結果を得て、冷却負荷およびマッサージによる深部血流変化を観察した。測定は成人男性5名と70歳代の女性3名に対し実施し、赤外線サーモグラフィーで皮膚温変化中心をターゲティングし、同部にNIRSを装着後、Oxy-Hb、Deoxy-Hb、Total-Hbの経時的変化量を観察した。
冷却負荷後にOxy-Hb、Total-Hbは-0.15a.u.以下に低下したが、開放後に上昇に転じてマッサージ側では継続してOxy-Hb、Total-Hbの変化が大きくなり、終了時の変化量はTotal-Hbで0.1a.uを超えている者が多かった。
これら血流動態の変化が把握できたことから、今後の機能訓練等の評価に活用できる可能性が示され、今後も最終的な指標化を目指し継続して研究を進めたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] NIRSによる頬部血流動態のHb変化量からの検討 ー頬部マッサージによる変化ー2015

    • 著者名/発表者名
      小松崎明,小野幸絵,鴨田剛司,小松崎豊
    • 学会等名
      第64回日本口腔衛生学会・総会
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 年月日
      2015-05-28

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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