研究課題/領域番号 |
25862091
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
晴佐久 悟 福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (10330961)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 産業歯科保健 / Web健康教育 / 健康教育プログラム / 自己管理スキル |
研究実績の概要 |
本研究前年度は、職域においてIT技術を利用した事前教育と事後フィードバック教育を組合せた新しい健康教育プログラムを開発し、予備調査を実施した。本年度は、前年度実施した結果のデータと本年度入手した実施1年後のデータを比較し、対象者の新プログラムによる介入前と介入1年後の保健意識、行動の変化を確認することであった。実施対象者14人のうち6人が介入前後の変化を確認することができた。その結果、保健行動実施については改善傾向が認められた。口腔の自覚症状、ブラッシング行動自己管理スキルについては改善が認められなかった。この予備調査の結果、および実施者の意見から新しい健康教育プログラムを改善し、完成させることができた。 加えて本年度は、本調査実施のために、現在歯科健診を実施している企業に研究の趣旨、実施方法を説明し、200名以上の対象者を確保し、その後健康教育プログラムの最初の介入を実施する予定であった。しかしながら、本年度は研究実施者が1年間海外研修があり、研究対象者の選定と最初の介入調査をすることができなかった。 一方、研修期間中において付加的な研究が実施できた。例えば、海外研修期間中に、新プログラムについて他の研究者とのディスカッションができ、Web健康教育に関係する海外の文献を収集することができた。また、英語の習熟力が向上し、今回の研究結果を英語で学会で発表、論文を迅速に作成する技術を身に着けた。 来年度は研究を計画通りに遂行するために、研修によりできなかった部分を取戻し研究計画通り調査が完了するように努力する。そして、実施した調査の研究結果を国内外の学会で発表し、英文での論文作成に取り掛かる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度の実施目標は、前年度実施した予備調査の結果と1年後の結果を分析し、実施1年後の対象者の新プログラムによる介入前と介入1年後の保健意識、行動の変化を確認すること、本調査に向けて新プログラムを完成すること、本調査の調査対象選定を実施し、初回の介入研究を実施することであった。しかしながら、この1年間は海外研修のため、本調査実施の調査対象選定や初回の介入研究が実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
本年度の目標が達成できなかった分を来年度に加えて遂行する必要がある。研究最終年度である来年度の推進方策として、具体的には、この研究のエフォートを増やす、本調査実施対象企業を早急に探し介入研究を実施する、データ収集後即座に分析を開始し、学会発表、論文作成に取り掛かる等である。
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次年度使用額が生じた理由 |
1年間の海外研修のため、本調査を実施するための企業との交渉や介入研究を実施することができなった。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度できなかった企業との交渉や介入研究の初回実施のために次年度に使用する。また次年度の計画については計画通りに実施する。
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