本研究の目的は、事前インターネット教育と事後フィードバック教育を組合せた健康教育プログラムが労働者の口腔保健行動意識・行動および口腔自覚症状にどの程度影響を及ぼすかを確認することであった。参加希望者は、事前に配布された手鏡やデンタルミラーを使って口腔を確認しながら自己学習した。その後、歯科医師、歯科衛生士による事後フィードバック健康教育が実施された。14名が実施した結果、口腔保健意識の「何が出来ていなかったかを明確にする。」、「歯ぐきが腫れていないかどうか鏡で見る」が有意に向上した(P<0.01)。口腔保健行動の「鏡を見ながら磨く」および口腔自覚症状の5項目中4項目で改善傾向が認められた。
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