本研究の目的は、便秘特異的なQOL評価尺度である日本語版PAC-QOLの妥当性と信頼性を検討し、さらに、プロビオン酸菌由来タブレットを投与し,便秘緩和と便臭軽減を検討することである。方法は便秘の人を対象に便秘症状と便秘特異的QOLをJPAC-QOLで評価した。結果、内的整合性は全項目で確認でき、再現性は満足度を除く全項目で確認できた。収束妥当性は有意な相関を認めた。反応性は全項目で有意な改善を認めた。以上よりJPAC-QOLの妥当性・信頼性が証明された。タブレット投与による便秘と便臭緩和の結果は、便秘症状の合計点が減少し、特に排便回数に有意な改善がみられた。便臭は軽減する可能性が期待された。
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