研究課題/領域番号 |
25862116
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研究機関 | 群馬県立県民健康科学大学 |
研究代表者 |
服部 美香 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (60618320)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 看護師が職業上直面する問題 / 問題診断尺度 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護師が職業上直面する問題を質的帰納的に解明し、それを基盤とする信頼性と妥当性を確保した「看護師の問題診断尺度(仮)」を開発することを目的とする。 平成27年度は、質的帰納的研究「看護師が職業上直面する問題」の解明に向け、自由回答式質問と選択回答式質問、実数記入式質問から成る質問紙を作成し、2回にわたるパイロットスタディを行い、内容的妥当性を確保した。この質問紙を用いて、全国調査を実施した。具体的には、無作為に抽出した200病院の看護管理責任者に往復葉書を用いて、研究協力を依頼し、協力の得られた46病院に勤務する看護職者1,129名に質問紙を配付した。返送のあった質問紙のうち、自由記述式質問への記述を分析対象とし、Berelson,B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析を用いて分析を行った。現在、カテゴリの信頼性確保に向けた、カテゴリへの分類の一致率の算出を試みている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27年度は、看護職者が職業上直面する問題の解明を目的として、研究に取り組んだ。その成果を得られており、概ね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、前年度の成果「看護職者が職業上直面する問題」を表すカテゴリを用いて、看護職者が職業上直面する問題を自己診断できる尺度を開発するために、全国調査を行う計画である。 この実現に向けて、看護学研究に精通している研究者から月に1回程度助言をもらう機会を設ける。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度「看護職者が職業上直面する問題」の解明に向けたデータ収集および分析を1年かけて行ったため、その研究成果を国内外の学術集会にて発表するまでに至らなかった。その旅費が、次年度使用額となっている。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は「看護師の問題診断尺度」の開発を進めつつ、「看護職者が職業上直面する問題」を学術集会にて発表する。
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