研究課題/領域番号 |
25862121
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
三宮 有里 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (60621729)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 臨床看護師 / 看護実践能力 / プロセス・パフォーマンス |
研究概要 |
本研究は、看護実践場面における概念として、看護実践プロセス・パフォーマンスを提案し、その特徴や構造を明らかにすることを目的としている。また、その測定尺度を開発し、信頼性及び妥当性の検討を行う。平成25年度は、次年度の看護実践プロセス・パフォーマンスを測定する尺度の開発に向けて、(1)文献検討、(2)臨床看護師のより優れた看護実践を実施するに至った選択のプロセスや看護実践を向上させようとする態度や志向性を明らかにするための質的研究の実施、この2点の実施を計画した。(1)では、看護実践における態度と志向性に関連する看護実践能力や看護実践のコンピテンシーをテーマにした国内外の文献・資料を収集し、(2)のインタビューガイドの内容検討をした。また、看護実践プロセス・パフォーマンスの概念と正の関連性が考えられる看護師の職業意思、自律性等の研究動向を把握した。これらの検討内容を踏まえて、研究計画書を研究者所属施設ならびに調査対象施設の倫理審査委員会に提出し、承認を得た。(2)では、インタビューガイドを用いた半構成的面接法で5年目以上の臨床看護師で、看護の専門資格を取得している者、15名を研究対象者とし、現在データを収集している。また、インタビュー内容のメモ記録や逐語録にした録音音声データを質的帰納的に分析しながら、理論的サンプリングをして研究を進めている。さらに、研究者が解釈、分析した内容について、看護教育学に造詣が深い研究者からスーパーヴィジョンを受けて分析を深めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
協力施設、対象者への依頼および選定に時間を要したため、当初の計画よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、(1)質的帰納的研究による看護実践プロセス・パフォーマンスの構成要素の明確化、(2)構成要素から質問紙を作成、(3)作成した尺度の信頼性・妥当性の確認をするための調査、を実施する予定である。(1)については、平成25年度実施予定であった内容であり、早々に終了させる。また(1)で得られた研究成果は関連する学術集会で発表する。(2)、(3)については、(1)の終了後直ちに着手する。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度で実施終了予定あった質的研究の分析がやや遅れており、その分析のために使用する平成25年度の交通費や研究補助費(テープ起こし等)を使用しきれていないため、次年度の使用額が生じた。 次年度の使用額は現在、使用している。また、調査用紙の印刷、送付するための郵便代、データ入力補助費等で研究費の使用を予定している。平成26年度は、次年度使用額も含めて、研究計画の予定通り研究費を使用する。
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