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2016 年度 実施状況報告書

診療所に勤務する看護職のキャリア支援ニーズ―施設をこえた支援システム構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 25862124
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

原 美鈴  東京女子医科大学, 看護学部, 講師 (80408567)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワード看護職キャリア形成 / 看護職キャリア支援 / 生涯学習
研究実績の概要

本研究の目的のうち、1.診療所に勤務する看護師のキャリアビジョン、キャリア支援ニーズを明らかにするという目的で行ったインタビュー調査について分析を進めている。
都市部と地方の2か所にある診療所に勤務する看護師を対象に行った調査ではあるが、双方にワークキャリアよりも自身の対象や家族構成の変化等のライフキャリアを重視したキャリア選択の結果として診療所勤務に至るというキャリアトラックが見いだされた。そのため、キャリア支援ニーズでは、まずもって時間的、地理的に勤務できる状況にあることが最優先であり、看護職としての専門職キャリア形成はその次になりやすい傾向があることが明らかになった。しかしながら、キャリア後期に入ってくると、改めて残りの職業人生を見つめたときに、自身の看護職キャリアの集大成として現在の職場での役割を見出している者もいたことから、専門職キャリアのどの時期にあるかによってもキャリア支援ニーズは異なることが示唆された。また、ライフキャリア重視の職場選択であったとしても、日々の看護実践においては自身の職場の状況や求められる役割をとらえ直し、より良い医療の提供を目指して積極的に働いている者が多かった。働く場が変わったことに伴う業務や役割の変化を捉え直して自身の在り方を見出していた者は、患者を中心とした看護実践にコミットしており、やりがいも感じることができており、この捉え直しができるかどうかは職務継続に影響するものではないかと推測される。以上について公表準備中である。
その他、プライマリ・ケア連合学会学術集会に参加し、実際に診療所で働く看護職と交流を深めるととともに、一般診療所の協力を得て、フィールドワークを実施している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

本務多忙により、研究時間の確保が困難であった。そのため、結果の公表まで2016年度中に予定していたが実施に至っていない。また、質的調査をもとにした量的調査の計画の実施に至っていない。

今後の研究の推進方策

結果公表については、2017年度内にエントリーに向けて準備中である。
また、量的調査については、量的研究に長けたスーパーバイザーにアドバイスを受けるとともに、現在実施しているフィールドワークを活かして計画していく。
また、本務多忙については、業務調整をして研究時間を確保していく。

次年度使用額が生じた理由

第1調査であるインタビュー調査終了後に、学会発表等で公表する予定であったが、それにいたらなかったこと、第1調査である量的調査の計画、実施、分析等に関連する費用に充てる予定が実施に至っていないこと、以上により、調査経費が使用に至っていない。

次年度使用額の使用計画

公表準備を速やかに進めて公表の機会を得ること、また量的調査(計画、実施、分析、公表など)を可及的に速やかに進めることにより、未使用分を使用していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 迷ったら必見!ナースキャリア 事例でわかる看護職の働き方ガイド2017

    • 著者名/発表者名
      草柳かほる、原美鈴、八幡成美、池田真理、石田佐地子、荻原康子、神貴子、佐久間和幸、佐藤京子、鈴木朋子、中野理佳、西川瑞希、平間佳明、松浦志野、宮子あずさ、森俊昭、保田江美、山口紀子、吉田千鶴、脇坂明
    • 総ページ数
      193
    • 出版者
      東京医学社

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公開日: 2018-01-16  

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