本研究は診療所に勤務する看護師のキャリア形成の実態およびキャリア支援ニーズを明らかにすることを目的として実施した。看護師13名に協力を得て半構成インタビュー調査を実施した結果、キャリアトラックの特徴として、全員病院での勤務経験を経て診療所で就業していること、診療所を就業先として選択する際は、看護職として働き続けるために、職業キャリアよりワークライフバランスが優先されていること、しかしながら看護師として医師や他職種と積極的に意思疎通を図り、役割を見出し果たす努力をする中で、病院とは違った看護実践能力を形成しようとしていることが明らかになった。
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