研究課題/領域番号 |
25862128
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
川北 敬美 大阪医科大学, 看護学部, 助教 (50440897)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 看護師 / 雇用形態 / 子育て期 |
研究実績の概要 |
様々な雇用形態で働く子育て期の看護師の実態を広くとらえるために、同意の得られたA県下の医療機能評価認定病院37施設に勤める看護師を対象に、自記式質問紙調査を実施した。回収数は2919通(回収率45.5%)有効回答数は2211名(有効回答率75.7%)である。 雇用形態別に3群(常勤、非常勤、短時間正職員)もしくは、5群(常勤夜勤有、常勤夜勤無、短時間正職員、非常勤就業調整有、非常勤就業調整無)に分類し、婚姻の有無、子どもの有無、子どもの年齢で比較検討を行った。常勤群に比べ、非常勤・短時間正職員群で婚姻有、子ども有が多く、短時間正職員に未就学児率が高かった。非常勤就業調整有、無群には、有意な差はみられておらず、その他の要因が雇用形態を選択する際に関連することが推察される。 雇用形態と仕事に対する考え(職務特性、成長欲求度)の比較をおこなったところ、雇用形態による成長欲求度の差異は見られず、看護専門職として高い成長欲求を持っていることが考察された。職務特性については、常勤>非常勤であり、常勤群は非常勤群より専門性の高い職業についていると考えていることが分かった。 一方、雇用形態と職務満足度の関係は、非常勤>常勤であり、非常勤のほうが職務満足度は高いことが分かった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
雇用形態別から見た看護師の実態については概ね把握できたが、雇用形態を選択する際に影響を与える要因については十分に把握できていないため。
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今後の研究の推進方策 |
雇用形態を選択する際に影響を与える要因については、面接調査法により質的に明らかにする予定である。また、現行の雇用システムの問題点を明らかにするために、病院管理者を対象とした質問紙調査を実施する予定にしている。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究成果報告の出張旅費として必要であるとともに、現段階で明らかになっていない事項を追加調査を行う必要があるため。
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次年度使用額の使用計画 |
1.研究成果報告出張旅費 2.面接調査法(テープ起こし費用、謝金) 3.病院管理者への質問紙調査費用(郵送費、データ入力)
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