本研究では高血圧症患者に対して日常生活行動自己管理表を活用してセルフケア行動に向けた生活指導を行うことによる教育効果の検証を目的とした。対象は本態性高血圧症患者22名である。方法として、日常生活行動の自己管理及び慢性病者のセルフケア能力に関する質問紙調査を実施した。自己管理表(食事・運動・ストレス・服薬・飲酒・喫煙の側面)を基に生活指導を行い、1~2か月後に同様の調査を実施した。 結果として、自己管理得点及びセルフケア能力の得点は、指導前よりも指導後において高かった。このことから、自己管理表の活用による生活指導は患者のセルフケア能力を高め、セルフケア行動を促進すると考えられた。
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