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2013 年度 実施状況報告書

わが国における心肺蘇生中の立ち会いが家族に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 25862147
研究種目

若手研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

富岡 明子  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20437627)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード心肺蘇生 / 立ち会い / 家族 / 看護 / 危機 / 悲嘆
研究概要

近年、わが国では心肺蘇生の立ち会いは重要な課題として検討され始めている。
「AHA心肺蘇生のガイドライン2000」第2章「心肺蘇生と救急心血管治療の倫理的側面」において、蘇生中の家族の立ち会いに関し、ヘルスプロバイダーは可能な限り家族に立ち会わせるべきであると述べている。さらに、蘇生に関するコンセンサスは、国際蘇生連絡協議会(ILCOR)の「心肺蘇生に関わる科学的根拠と治療勧告(CoSTR)」によって示されており、2005年に改定されたガイドラインでは、蘇生時中の家族の立ち会いが示唆された。わが国の「日本版救急蘇生ガイドライン2005」においては「日本独自のサーベイが必要」と課題が提示されている。
これらの課題を受け、海外においては2005年以降蘇生中の家族の立ち会いに関する研究が増加傾向であった。一方、わが国においては、2005年以降課題が提示されるようになっているが、研究の多くは心肺蘇生の現場を目撃された医療従事者、家族と患者に対する心肺蘇生の立ち会いの有効性に対する意識調査を行ったものであり、わが国において心肺蘇生が行われた患者の家族に与えた影響に関する調査をした研究は未だ皆無であった。
心肺蘇生中に家族が立ち会うことを示すデータを早期に調査することは重要であるため研究を展開できるよう努めているが、本研究は生命の危機状態にある患者の家族が対象者がであり、家族の思いを明らかにしていくことにより心的外傷を引き起こしてしまう危険性も否定できないため、研究協力施設を得ることが極めて困難な現状である。
心肺蘇生の立ち会いが家族に与える影響を明らかにすることができれば、心肺蘇生中の立ち会いにおける家族の不安の軽減に結びつく効果的な援助法を見出すことに結びつき、今後臨床現場において心肺蘇生の立ち会いを検討する際の重要な示唆がえられるものと考えるため、研究計画を見直し、研究の展開を進めていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成25年7月~平成26年4月まで産前・産後、育児休暇を取得していたことに加え、本研究は生命の危機状態にある患者の家族が対象者がであり、インタビューを実施することにより心的外傷を引き起こしてしまう危険性も否定できないため、研究協力施設を得ることが極めて困難な現状であるため研究の展開が遅れている。

今後の研究の推進方策

本研究は生命の危機状態にある患者の家族が対象者がであり、家族の思いを明らかにしていくことにより心的外傷を引き起こしてしまう危険性も否定できないため、研究協力施設を得ることが極めて困難な現状である。現在の研究計画では限界があると考えるため、研究計画を見直すと共に、研究協力施設を早期に決定し、九州大学医系地区部局臨床研究倫理審査委員会に申請など研究の準備を進めていく。

次年度の研究費の使用計画

平成25年7月~平成26年4月まで産前・産後、育児休暇を取得していたことに加え、本研究は生命の危機状態にある患者の家族が対象者がであり、インタビューを実施することにより心的外傷を引き起こしてしまう危険性も否定できないため、研究協力施設を得ることが極めて困難な現状であり、研究計画通りに研究を展開することができなかったため。
今後の研究準備・実施のために使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] http://tougoukiso.med.kyushu-u.ac.jp/member.html

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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