本研究ではNPPVを行っている慢性呼吸不全患者12名に対してインタビュー調査を行った。セルフケアの再獲得プロセスには【症状悪化の認識】【習慣化した主体的行動】【新たに得た知識】【信頼する他者の支援】【退院後の生活への期待】【新たな不安と恐れ】【再編成された主体的行動】が含まれていた。慢性呼吸不全患者の再入院予防看護支援モデルとして、患者のセルフケア行動を促すために、入院中に得た知識や技術を在宅療養で活用できるように教育支援を行うこと、在宅で生じる不安や悩みにいつでも個別相談を行うこと、在宅にいながら呼吸器症状や身体状態の変化に容易に気付けるシステムを構築することが示唆された。
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