本研究の目的は、急性期病院から在宅移行する終末期がん患者の安寧な療養生活を支援する看護プログラムを開発することである。 地域がん診療連携拠点病院に指定された急性期病院に勤務する病棟看護師を対象とした面接調査および文献的考察から、プログラムの構成要素を抽出した。プログラムは急性期病院の看護体制をふまえて、介入期間は退院後12週間とし、4回の個別セッションとタブレット端末を活用したテレナーシングで構成した。急性期病院から在宅療養に移行する終末期がん患者5名にプログラムを適用した結果、身体状態は悪化傾向にありながら、QOLの維持がもたらされ、一定の効果が示された。
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