産褥早期の褥婦の精神的ストレス軽減のための心拍変動バイオフィードバック(HRV-BF)の有効性について検討した。産褥4日目から産後1か月まで自宅でHRV-BFを実践したところ、産後1か月時の産後うつ病質問票の総得点が有意に減少しており(p<0.01)、中でも不安や睡眠困難の変化が関連していた。また、心拍変動解析値のSDNNにも有意な増加が認められた(p<0.01)。 したがって、産褥早期からのHRV-BFの実践は、褥婦の抑うつ症状を邪鬼する心配や睡眠困難の軽減につながり、育児中でも実現可能な健康促進の手段として推奨できるのではないかと示唆された。
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