DV被害を受けている母親は、加害者との同居中、母親なのだからと育児を押し付けられ、うまく子育てができないことを自分のせいであると思い込まされながら生活をし、DV関係の不自然さに気づきづらかったり、逃げて身を護るという選択があることを考えにくかったりする構造があることが明らかになった。さらに、加害者と離れても、傷は根深くDV被害を受けた女性や子ども達の心や体に不調をきたし続けていた。一方で、支援者よりDV被害母子の支援は、長期に他職種と連携する必要があることも明らかになった。 今後、保健医療機関及び地域におけるDV被害を受けた母子の早期回復支援・連携システムの構築の必要性が示唆された。
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