研究課題/領域番号 |
25862193
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
平井 和明 大分大学, 医学部, 助手 (60583820)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | IPV / IPV screening / 犯罪被害者 / 救急救命センター / 救急外来 / 犯罪被害者支援 |
研究概要 |
平成25年度は、日本国内外で使用されているIPV(Intimate Partner Violence)スクリーング様式の種類、それら様式を用いたIPV被害者のスクリーニング結果の研究報告(数、研究手法の傾向)に関して調査をおこなった。IPVスクリーニング様式の種類及び、それらスクリーニング様式を用いた研究に関しては、英語圏の国を中心に公的な機関が作成を支援している物が存在し、さらにそれらを用いた調査報告は経年ごとに増加傾向にあることがわかった。更に、日本においては英語圏のスクリーニング様式の翻訳版、およびそれらを用いた調査報告が経年ごとに増えつつある傾向にあることが分かった。また、それら文献調査と並行し、平成26年度に行う予定であるIPVスクリーニング様式案のフィージビリティ調査(IPVスクリーニング様式の開発)の準備として、IPVスクリーニングを受ける側の要因(犯罪被害者が病院受診をし難い要因、コーピング特性等)を調査するために、犯罪被害に遭われた男女を対象に質問紙調査を実施した。調査方法に関しては、対象となる犯罪被害者の個人情報保護及び、二次被害のリスクを低減させるためにインターネット媒体を選択し調査を実施した。結果として、約1000人の犯罪被害に遭われた(詐欺、窃盗、傷害、性被害等)男女から回答が得られた。調査結果の分析の結果、何らかの犯罪被害に遭った場合、犯罪の種類に問わず医療機関(病院等)に受診をし難くなる要因に関して特徴があることがわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本国内外のIPVスクリーニング様式の調査に関して、英語圏のスクリーニング様式に関しての情報は順調に収集出来た。しかし、英語圏以外の様式に関しては翻訳等の必要性があることから、予算等の関係上遅延している。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、平成25年度に収集した日本国外のIPVスクリーニング様式及び、それらを用いた研究報告を参考に、救急救命センターで使用するためのIPVスクリーニング様式(案)を作成し、実際の施設にて使用そのフィージビリティを測定する予定である。平成26年度は、遅延している文献の収集、分析を進めると同時に、フィージビリティ調査を実施する施設の選定、調査の実施を行う予定である。
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