本研究では、救急医療機関で活用可能なIntimate partner violence(以下IPV)スクリーニングツールの開発を目的として複数の取り組みをおこなった。①国内外の文献検討の結果、2010年~2015年の5か年で少なくとも15種類のスクリーニングツールが調査目的で使用されていた。また、犯罪の被害を被った方々は、二次被害への恐怖等の理由からスクリーニングを受けることが出来ない状況にある事が調査結果からかわった。結果として、救急医療機関で活用可能なIPVスクリーニングには、簡易的(忙しい環境下で即時実施できる形態)かつ被害者に侵襲が少ない方法のツールが求められることが分かった。
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