研究課題/領域番号 |
25862207
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
ケニヨン 充子 東邦大学, 看護学部, 講師 (90385568)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 産褥早期 / 経産婦 / 自律神経活動 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、入院中の分娩後の経産婦への指導や支援、退院後に向けた支援の方向性や効果的な看護プログラムを開発するための前段階として、産褥早期の経産婦の自律神経活動の変化の特徴を明らかにし、それらの変化に影響を及ぼす要因について関連性を明らかにすることである。本研究では以下の2点を明らかにしていく。①産褥早期の経産婦の自律神経活動の産褥日数による変化について非観血的に測定し、それらの変化について明らかにする。②社会的要因(分娩回数、上子の年齢、サポート体制、職業の有無など)が産褥早期の自律神経の変化にどのように影響しているか関連性を明らかにする。 平成27年度は、データ収集準備、データ収集、分析を行った。 データ収集は、神奈川県内の産婦人科1施設で行った。研究の主旨、目的を口頭、文書で説明し、同意が得られた方を対象者とした。対象者は、妊娠・分娩経過が正常であった経産婦の褥婦13名であった。産褥1~3日の9~12時の3時間にわたり、心拍計を装着し自律神経活動の測定を行った。心拍計の装着中は、対象者には行動記録を記載してもらい、身体の症状やリラックスの状態についてアンケートに回答してもらった。 対象者の平均年齢は33.9歳、2経産婦が5名、1経産婦が8名であった。児の体重の平均は2912.3g、分娩所要時間の平均は4時間5分、分娩時平均出血量は230.3g、妊娠時平均体重増加量は7.6kgであった。全ての褥婦が夫と子どもと暮らす核家族であり、入院中の子どもの養育者は夫が主な養育者とした人が8名であった。自律神経活動の実態および関連する因子についての解析は、今後より詳細に行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度に所属機関を変更し、前年度の段階でやや遅れている状況であったため、平成27年度についても若干の遅れが見られた。平成27年度中に、データ収集は終えており、データ分析が一部終了している状況である。平成28年度には、データをより詳細に分析し、論文作成および報告書の作成を行っていく。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は、すでにデータ収集が終了していることから、得られたデータを詳細に分析し、その内容を学会発表、論文、報告書としてまとめていく予定である。論文作成の際には、英語論文として発表していく予定である。 学会発表は、平成28年12月に行われる日本看護科学学会において発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
本来であれば、平成27年度までに、成果の学会発表、論文作成と投稿、報告書の作成を終える予定であったが、研究遂行に遅れが生じたため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は、データの詳細な分析と分析結果の検討に必要となる書籍、文献取り寄せに使用する予定である。さらに、学会発表のための交通費と宿泊、学会参加費、論文作成に必要となる翻訳、英文校正に関わる人件費として使用する。
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