男性不妊にてARTを受ける夫の治療への意思決定過程を明らかにすることを目的とした。研究協力が得られた30名に半構造化面接を行い質的帰納的に分析を行った。平均年齢は34.4歳で全員が有職者であった。【妻が先に検査に行っているし、何も考えず軽い気持ちで臨んだ】【まさか自分が原因だとは思いもしないし、あったとしても妻より軽い】と考えた精液検査だったが、【結果に愕然とし何も考えることが出来ず、そしてどん底へ堕ちていく感覚】【妻に申し訳ない】【妻の親に対する申し訳なさ】を抱き、それでも【妻や周りの支えによって、子どもを授かることが出来る可能性への期待】が明らかとなり、男性不妊ケアの重要性が示唆された。
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