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2015 年度 実施状況報告書

養育者の心理傾向に着目した虐待へのポピュレーションアプローチに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25862212
研究機関金沢医科大学

研究代表者

寺井 孝弘  金沢医科大学, 看護学部, 助教 (20595326)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード要支援者 / 親 / 項目リスト / 尺度 / ポピュレーションアプローチ / 心理傾向
研究実績の概要

本研究では虐待に陥りやすい養育者の心理傾向を明らかにすることを目的としている。このことを明らかにすることによって、虐待予防としての集団全体へのアプローチ(ポピュレーションアプローチ)の実践を向上させていく基盤となる知識提供に寄与できると考える。さらに、虐待一次予防に関わる保健師や看護師への教育プログラムへの活用についても考察する。
今年度は、前年度までに検討した項目リストを用いて、全国の乳幼児をもつ養育者1001名を研究対象者として調査を実施して、370名の有効回答を得た。その後、因子分析等の解析を行いながらより虐待に陥りやすい心理傾向をあらわしている項目リストの精選を行っている。因子分析によって、虐待に陥りやすい心理傾向の因子には何があり、その関係性はどうであるかという因子構造を明確にすることで養育者それぞれの心理傾向や子どもの年代に合ったアプローチ方法を考察していく一助とすることができると考えている。
今年度が最終年度の予定ではあったが、諸事情のため本調査を年度末頃に実施することとなり、研究成果を形にするための時間的猶予が不足していることから、延長申請を行った状況である。研究結果の分析と考察を深め、職務との時間調整をしながら公表できる形にまとめていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

項目リストの検討、質問紙の作成、研究対象者の確保から倫理委員会の承認を得るのに時間を要し、本調査を開始する時期が予定より遅くなってしまった。しかし、データ数は分析可能な程度に確保できたため、延長申請した来年度に結果を公表できる形にまとめていく。

今後の研究の推進方策

データ収集はほぼ終了しており、それらのデータを基に分析や考察を通して論文作成を行う。また、学会発表や論文投稿を行って研究成果を公表していく。

次年度使用額が生じた理由

本調査は当初の予定より遅れ、今年度の2月より始まった。データ収集はほぼ終了しており、来年度はじめには終了予定である。

次年度使用額の使用計画

上記、調査費用である外注費を終了時に計上するため、来年度は外注費、また、論文作成のための翻訳代や学会発表の旅費等に使用する。

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公開日: 2017-01-06  

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