本研究では、産前・産後の父親とその家族を支えることを目的とした父親向けの冊子の作成と無作為化比較試験による評価、妊娠期の両親学級などの介入プログラムに関する系統的レビューを実施した。 無作為化比較試験では、妊婦とそのパートナー373組から協力を得て、妊娠期に父親への情報提供をすることの効果を検証したところ、介入群と対照群で目立った差は認められなかった。系統的レビューでも、妊娠期の父親への教育的介入が産後の父親のメンタルヘルスや夫婦関係にもたらす効果は示されなかった。これらの結果から、単に父親に知識を提供するような介入だけでは十分な効果は得られないことが示唆された。
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