シームレスケアに役立つ終末期がん患者のライフタイム予測項目を,臨床経過をもとに検討した。対象は肺がん患者10名,消化器がん患者17名における延べ322回の訪問看護記録を分析対象とした。その結果,終末期肺がん患者のライフタイム予測項目として,最期の7日前後では4項目(SpO2値,呼吸回数,ショック指数,体温),最期の3日間では2項目(声かけに反応しない,昏睡)が明らかになった。終末期消化器がん患者のライフタイム予測項目としては,最期の7日前後では1項目(ショック指数),最期の3日間では4項目(呼吸回数,収縮期血圧,声かけに反応しない,昏睡)が明らかになった。
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