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2014 年度 実施状況報告書

IADリスク指標を用いたIAD予防プログラムの構築およびその評価

研究課題

研究課題/領域番号 25862232
研究機関静岡県立大学

研究代表者

繁田 佳映  静岡県立大学, 看護学部, その他 (50514618)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードIAD / 失禁 / 高齢者 / スキンケア / おむつ
研究実績の概要

本年度は文献レビューよりエビデンスに基づいたIAD予防ケアの抽出を行い、IAD発生予測指標に応じたIAD予防スキンケアプログラムの構築を行った。
文献レビューは、データベースにPubmed, the Cumulative Index to Nursing and Allied Health Literature (CINAHL), Medline with Full Text, Academic Search Eliteの4つを使用し、「Incontinence associated dermatitis and prevention」をキーワードに検索を行った。その結果、「原著論文」、「スキンケアの評価研究」、「有意な効果を認めたケア研究」の条件を満たす有効な論文が計10件、文献検索から抽出された論文以外に追加する必要があると判断された文献が4件となり、計14件の論文が予防ケアとして抽出された。
昨年度までに明らかにしたIAD発生予測指標「皮膚の赤みの程度を示すErythema Index (EI)が46以上」、「水様便もしくは軟便を有する」、「尿臭を有する」ごとに抽出された予防ケアを配置し、IAD予防ケアプログラムを作成した。なお、当初はプログラムの内容妥当性を30名の有識者を対象にデルファイ法にて検討する予定であったが、有識者間にて検討した結果、対象者数を2名程度へ変更し実施した。
予防ケアの内容妥当性を検討した結果、「尿臭を有する」に該当した場合のケアプログラムが不十分であることが明らかになった。「尿臭」の原因を明確にし、その原因に対応するケアを追加する必要があるため、尿臭の原因を検討する調査計画の立案までを本年度実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

IAD予防ケアプログラムの内容を完成させるにあたり、文献レビューのみでは十分なプログラムに至らないことが明らかになった。そのため、計画には示していなかった追加の臨床調査が必要となり、その調査を行う分、研究目的に対する達成度が遅れている。

今後の研究の推進方策

IAD予防ケアプログラム構築に際し、尿臭の原因を解明する新たな検証が必要となったため、今後はその調査の準備、実行を行うとともに、本調査結果を踏まえたプログラムを完成させ、プログラムの臨床評価を行う。
研究を遂行する上での課題として、地理的な理由により、臨床評価を行う施設の新規開拓の必要性が出てきたため、次年度はプログラムの臨床評価準備までを目標に行う。

次年度使用額が生じた理由

当該年度予定していたデルファイ法によるIAD予防プログラムの内容妥当性の検討において、評価対象者数を30名から数名に変更したたため、当評価に要する予算が減り、その分が次年度使用額となった。

次年度使用額の使用計画

次年度使用額に関しては、新たに尿臭の原因に関する臨床調査が必要となったため、その調査費用に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Risk assessment tool for incontinence-associated dermatitis in elderly patients combining tissue tolerance and perineal environment predictors: a prospective clinical study.2014

    • 著者名/発表者名
      Ichikawa-Shigeta Y, Sanada H, Konya C, Yusuf S, Supriadi, Sugama J.
    • 雑誌名

      Chronic Wound Care Management and Research.

      巻: 1 ページ: 41-47

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 尿または便失禁を有する女性患者におけるIncontinence-associated dermatitis (IAD)発生と会陰部環境との関係.2014

    • 著者名/発表者名
      市川佳映, 真田弘美, 紺家千津子, 大桑麻由美, 松井優子, 松尾淳子, 木下幸子, 西澤知江, 須釜淳子.
    • 学会等名
      第27回日本老年泌尿器科学会
    • 発表場所
      山形県山形市
    • 年月日
      2014-06-13 – 2014-06-14
  • [学会発表] IAD予防のためのリスクアセスメント指標の紹介と多施設実態調査の報告.2014

    • 著者名/発表者名
      市川佳映
    • 学会等名
      第23回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会
    • 発表場所
      埼玉県大宮市
    • 年月日
      2014-05-16 – 2014-05-17
    • 招待講演

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公開日: 2016-06-01  

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