本研究は、地域で暮らす精神障害者の服薬に関する遠隔看護支援システムを構築し、本システムの暫定的試行および評価を行うことを目的とした.全国の訪問看護師164名および地域で暮らす精神障害者149名を対象に質問紙調査を実施し、服薬および服薬支援に関する現状・ニーズ調査を行った.その結果から,対象者と支援者がインターネットを介し,伝える,見守る,交流するの3つのシステムで構成された遠隔看護支援システムを構築した。 地域で暮らす精神障害者6名に暫定的に試行した結果、服薬の必要性は認識しているが,認知機能障害等によって飲み忘れや飲み間違いがある対象者には実用性が高いシステムであることが評価された.
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