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2015 年度 実施状況報告書

精神障がい者の就労を促進する農福“医”連携の構築

研究課題

研究課題/領域番号 25862237
研究機関島根県立大学

研究代表者

松谷 ひろみ  島根県立大学, 看護学部, 助教 (10642655)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2018-03-31
キーワード精神障がい者 / エンパワメント / 農福医連携
研究実績の概要

本研究の目的は、精神障がい者が園芸作業および農作業を通して育まれた就労に関するエンパワメント並びに精神障がい者のエンパワメントを促進させる関わり方のコツを明らかにし、そして、精神障がい者の精神情緒状態を把握するためのツールについて検討することである。
平成25年度に得たデータをもとに、脳福“医”連携プログラム案を作成する予定であったが、平成26年度8月2日~平成27年8月31日までの産前産後休暇及び育児休業を取得したため、平成27年度は研究を中断した。そして、平成28年4月1日より研究を再開する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成26年度8月2日~平成27年8月31日までの産前産後休暇及び育児休業を取得したため、平成27年度は研究を中断した。併せて、平成29年度までの補助事業期間延長の承認を受け、平成28年4月1日より研究を再開する。

今後の研究の推進方策

平成28年度は、これまでの分析結果を踏まえ、農福“医”連携プログラム案を作成する。そして、農福“医”連携プログラム案を用いて、就労継続支援B型事業所に通所し施設外就労等において農作業を行っている20~50代の精神障害者10名程度および、利用者の支援・指導に当たっているスタッフ5名程度を対象として、就労支援を受けながら就労している精神障がい者が就労を継続するために必要なエンパワメントと、そのエンパワメントを高めるための関わり方のコツを検証していく。開始前に研究協力者およびその他スタッフに対して、これまでの研究結果および農福“医”連携プログラム案を伝え、 2~3か月に1回程度、スタッフにフォーカス・グループ・インタビューを行い、効果的な関わり方や精神障がい者の変化について振り返りを行う。また、週1回のペースで施設へ出向き、精神障がい者の反応などを参加観察記録にとる。スタッフに作業日毎にフェイススケールを用いて精神障がい者の気分の把握を行ってもらい、それをもとに作業の変更、中止に至るなどの経過について記録してもらう。
平成29年度は、平成28年度と同様に、2~3か月に1回程度のスタッフへのフォーカス・グループ・インタビュー、精神障がい者の参加観察、フェイススケール等による気分の把握を実施する。収集したデータを分析し、農作業を通して育まれた就労継続に関するエンパワメントとエンパワメントを促進させる関わり方のコツを明らかにする。その上で、農福“医”連携プログラム案について検討し、農福“医”連携プログラムを完成させる。また、気分を把握するためのツールとしてのフェイススケールなどの有効性を日々の記録及びデータ、前2カ年のデータならびにインタビューから分析する。そして、年度後半は、得られた結果を取りまとめ、成果の発表を行う。

次年度使用額が生じた理由

平成26年度8月2日~平成27年8月31日までの産前産後休暇及び育児休業を取得したため、平成27年度は研究を中断した。そして、平成28年4月1日より研究を再開する。

次年度使用額の使用計画

平成28年4月1日より研究を再開するため、計画通り研究費を使用していく。

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公開日: 2017-01-06  

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