本研究の目的は、脳血管障害の発症により何らかの後遺症をもつ人の家族がストレスフルな出来事に適応し成長に至るまでの過程を家族のMasteryと捉え、家族がそれを獲得するための看護介入ガイドラインを作成することである。 脳血管障害による後遺症をもつ人とその家族への看護実践経験をもつ訪問看護師を対象に面接調査を実施し、家族のMastery獲得を支援する看護介入を抽出した。その結果、訪問看護師は、家族の介護に向かう覚悟を信じて支えることを基盤としながら、家族が脳血管障害の発症によって変化した現実を受け入れ、家族としてのあり方を変えていけるように支援していた。それをもとに、看護介入ガイドラインを作成した。
|