精神科に入院中の自殺企図を繰り返したことがある鬱病患者と受け持ち看護師各2名に面接した。「看護師の気概」「患者を思い遣る気もち」のもと、「患者理解」「積極的な粘り強い見守り」「傾聴し寄り添う」「関わりの中で生じた感情を素直に表出し信頼関係を構築する」「自殺企図や自己の振り返りを患者と共に行う」「患者や患者を支える人との共同」「患者の希望を尊重し、実現への関わり」の看護から、患者は「安堵感」「回復への実感」「自主的な内省」「他者とのつながりの構築」「自立への実感」を得ていた。患者の本来もつ力を信じ希望を尊重し、信頼関係や共同の中、その人らしく生きる自立へのケアが重要な自殺予防の看護だと考える。
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