本研究の目的は、急性期の治療を受ける高齢患者のせん妄予防を開発することである。高齢者の治療を行う病院1施設で実施した。基準に該当する高齢者に認知機能の保持に焦点をあてたせん妄ケアプロトコールを実施した。プロトコールは認知機能、視聴覚機能の簡易チェック、リアリティーオリエンテーション(以下RO)を基にした介入が中心であった。 分析対象者は80歳代の男性、2名であった。ベースラインにおいて認知機能、視聴覚機能に著しい低下はなかった。介入はROが中心となった。病日3日間の介入期間中、せん妄をおこすものはいなかった。
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