研究課題/領域番号 |
25862255
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
河田 志帆 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (70610666)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ヘルスリテラシー / 性成熟期女性 / 女性労働者 |
研究概要 |
女性の社会進出による生活様式の多様化により、健康課題が山積している。中でも女性の性成熟期は、結婚や妊娠などのライフイベントを経験する時期であり、性感染症や月経不順などは、リプロダクティブヘルスに影響する。しかし、この時期の女性は、女性の健康に関する情報をインターネットをはじめ、様々な媒体より取り入れていることが明らかになっている。しかし、情報過多による不安や誤った情報の入手などが報告されており、情報を取捨選択する能力とされるヘルスリテラシーが重要である。高度情報化社会に対応した教育の必要性が増しており、具体的な内容について検討する時期にきている。しかし、本邦における女性のヘルスリテラシーに関する報告は少なく、またその実態についての報告はみられない。そこで先行研究において、ヘルスリテラシーの概念分析の結果をもとに性成熟期女性のヘルスリテラシーを測定する尺度の開発を行った。この尺度の信頼性および妥当性は概ね良好であったが、尺度を用いた対象者のさらなるアセスメントや項目の洗練等が課題となった。本研究では、尺度を用いた対象者のさらなるアセスメント、および項目の洗練等を目的とし、研究計画を立案した。 今年度は、専門職による項目の再検討とともに、女性労働者に対して、女性特有の疾患に気づくきっかけをはじめ、予防行動や対処行動、また産業保健サービスとして専門職に希望するものについてインタビューを開始しており、現在継続中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
女性労働者へのインタビュ-を開始しており、データ収集は順調に進んでいる。また、産業保健サービスのニーズについては、現在分析中である。 平成26年度の質問紙調査に向けて、現在協力事業所に依頼を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
協力事業所をさらに開拓し、8月を目途に調査を終了する予定である。その後、分析を行い年度末には、一部の成果を学会報告する予定である。また、平成25年度に協力が得られた事業所には、結果報告会を実施する予定であある。
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