研究概要 |
本研究の目的は、遺伝子(ゲノム)情報を活用する能力(ゲノムリテラシー)とよりよい医療保健行動をとる能力(ヘルスリテラシー)がどのように関係しているのか、また、疾病予防や健康増進にどのように関係するのかについて明らかにすることである。 ゲノムリテラシーとは、「ゲノムに関する情報を正しく理解し活用する能力」を言い、ヘルスリテラシーとは、「健康を維持・促進するために情報にアクセスし、理解し、活用する個人の能力を決定する個人の認知的社会的スキル」のことをいう1)。 ゲノムリテラシーがヘルスリテラシーとどのように関連するか、また、疾病予防や健康増進といったヘルスアウトカムとどのように関係するのかについての調査はほとんどない。平成25年度は、グラウンデット・セオリー・アプローチを用いた仮説の生成を目的とし、理論的サンプリングを用いたオープンなサンプリングと分析により、ゲノムリテラシーがヘルスリテラシーとどのように関連するか、また、疾病予防や健康増進といったアウトカムとどのように関係するのかについて、双生児とその家族5名にオープンクエスチョンを用いたインタビュー調査を実施し、データを得た。 1)山崎喜比古,第2章B「健康への力」に関する理論,地域看護技術,p60-61,医学書院,東京,2010
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