本研究の目的は、乳幼児期の母親の親としての発達と育児をする喜びとの関連を明らかにすることである。 乳幼児健診を受診した母親1103名を対象に無記名自記式質問紙により調査を行った。親としての発達には育児期の親性尺度を、育児をする喜びには母親の育児幸福感尺度を用いた。 結果、450名(回収率40.8%)からの回答が得られた。育児幸福感が高い母親は育児幸福感が低い母親と比較して、親性が有意に高いことが示された。以上の結果から、母親が育児を通した喜びを感じるためには、親としての発達を支援していくことが重要であると示唆された。
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