研究課題/領域番号 |
25862272
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研究機関 | 純真学園大学 |
研究代表者 |
緒方 文子 純真学園大学, 保健医療学部, 助教 (30616058)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 連続夜勤 / 疲労 |
研究実績の概要 |
本研究は、連続夜勤従事者の疲労の自覚症状に焦点を当て、疲労の発現と変動を明らかにすることを目的に取り組んでいる。慢性疲労に陥る前の段階で疲労を把握することで、保健指導や職場環境改善の目安となる注意喚起日が明らかになり、健康の保持・増進につながると考える。 平成25年度は、連続夜勤従事者94名に疲労の自記式質問紙調査を行った。対象は交代制勤務者のうち、5日間連続夜勤を行う製造業の男性職員で、自覚的に健康である者とした。調査内容は、年齢や勤務歴、既往歴などの基本的属性の他に、主観的な疲労に関するデータ収集を行った。疲労の評価には、2つの指標を用いた。夜勤5日、日勤5日後の全てのデータが揃った38名が分析の対象となった。 平成26年度は、データの分析を重ね、国内外において成果発表を行った。疲労の自覚は、3日目に上昇することが認められたが、下位尺度別に疲労を見た場合では、上昇する日や得点に差があった。日勤帯よりも夜勤帯のねむけ感の得点が有意に高かったことは、連続夜勤時の睡眠の取り方への支援の必要性を示唆するものであった。その他、勤務帯の疲労の平均得点の比較及び変動の結果から、夜勤帯の方が日勤帯よりも疲労が生じやすく、回復しにくい傾向が考えられた。連続夜勤者への看護ケアにおいては,短期間の疲労とともに、慢性疲労のような一定期間による疲労の双方の観点から、アセスメントを行う必要性があると考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ処理の際に交付申請時には予想しなかった業務が発生した。そのため再度統計処理を行ったため、予定していたスケジュールに遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は、保健指導や職場環境改善の目安となる注意喚起日を特定し、引き続き成果発表を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
データ処理の際に交付申請時には予測しなかった業務が発生した。そのため再度統計処理を行ったため、予定していたスケジュールに遅れが生じた
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次年度使用額の使用計画 |
研究成果の発表に関連した物品の購入や旅費、論文投稿料に使用する。
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