研究課題/領域番号 |
25870029
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
西村 美八 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (00436015)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 睡眠 / 身体活動 / 運動介入 / 地域住民 / 生活習慣 |
研究実績の概要 |
本研究課題は,睡眠と身体活動(運動,日常生活活動量)に着目し,地域住民と対象とした運動習慣改善を意図した6ヶ月の運動介入プロジェクトを実施し,その効果を判定することを目的とする.特に調査地域の地域特性や生活習慣に焦点を当て,地域住民の健康保持増進への貢献を目指す.なお,本研究課題は,弘前市および弘前大学医学部(社会医学講座)による共同プロジェクト(岩木健康増進プロジェクト)と連携のもとに実施した. 平成26年度はこの目的に従って,昨年度からの継続介入活動として,弘前市岩木地区および相馬地区に在住する地域住民を対象にとした①運動介入プロジェクト,②プロジェクト健診(成人健診)を実施した.①において,平成25年12月~平成26年6月の期間で,約100名の地域住民を対象とした1回/週の運動介入プロジェクトを実施し,運動習慣の改善および地域住民をリーダーとした主体的な運動教室および栄養教室の実施に取り組んだ.②において,平成26年6月に実施したプロジェクト健診を実施,約1,100名の地域住民の参加を得た.結果,介入プロジェクトに参加した群では,運動習慣のある者の割合の増加した一方で,睡眠状況と運動習慣,血液生化学検査の結果との関連は認めなかった.また,食事摂取状況において,全体的に摂取カロリーが多い傾向を認め,食事摂取状況を加味した取り組みの必要性が示された. 現在,2回目の運動介入プロジェクトについて,平成26年12月~平成27年6月の期間で実施中である.今後,運動介入プロジェクトの効果判定を含めたプロジェクト健診を実施すると共に,その結果に基づいた介入活動を継続していく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
該当年度に実施するべき調査として健診および介入事業はスケジュール通りに実施されているが,連携組織の体制変更および研究者の異動等の関係より,運動介入プロジェクトにおける日常生活活動量の調査時期が遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
平成25および26年度の結果をもとに,運動介入プロジェクトにおける日常生活活動量の調査を行う.次年度に繰り越す研究費には,計画遅延分の研究経費を含む必要経費である.計画を推進するために,連携組織,専門家に協力および助言を依頼し,実施体制の修正を行う.また,データ収集及び入力を行う研究補助者を雇用する.
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次年度使用額が生じた理由 |
本研究課題の実施について,当初の計画より遅れているため,平成26年度の研究費の未使用額が生じたが,平成27年度の計画実施において使用する.また,連携組織の体制変更および研究者の異動等より,平成27年度使用が見込まれたため.
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次年度使用額の使用計画 |
本研究課題の実施における成人健診,運動介入プロジェクトにかかる各種検査,物品購入,調査および打ち合わせに関する旅費,データ収集等に使用する.
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