本研究は,睡眠と身体活動に着目し,運動習慣改善を意図した6カ月の運動介入プロジェクトの実施とその効果を判定することを目的に,青森県弘前市岩木地区に在住する一般住民を対象として,成人健診及び運動実践教室を行い,睡眠習慣と身体活動の関連を検討した.結果,教室参加者では運動習慣の増加や定着を認めた一方で,運動習慣と睡眠状況,血液生化学検査との関連は認めなかった.また,食事摂取状況や仕事量の影響の可能性が示唆された.これより,運動習慣のみならず,日常生活全般における身体活動を考慮した検討の必要性が示唆された.
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